チビ子のちきゅう [ただの日記]
チビ子が小学生になる。
母さんとして、ひとつだけ買ってやりたいものがあった。
地球儀。
子供の頃、姉の地球儀が羨ましくて仕方がなかった。
両親は一緒に使えと言うけれど、姉は「私の」だと言って触らせてくれなかった。
「貸して」というのが嫌で、姉がいない時にこっそりと回していた。
自分が欲しかったものを押しつけても仕方がないけれど、
買ってやると言うと、チビ子はえらく喜んで、こんな手紙をくれた。
「おかあさん
ちきゅうかってくれるの
ありがとう」
さすがに地球は買えないよ、と笑うと「まちがえた!」と、慌てて書き直そうとした。
でもこの手紙は大切に取っておきたいから、そのままでいいよ。
ほんもののちきゅうは誰のものでもないけれど、
この小さな地球。
これは、チビ子だけのもの。
母さんとして、ひとつだけ買ってやりたいものがあった。
地球儀。
子供の頃、姉の地球儀が羨ましくて仕方がなかった。
両親は一緒に使えと言うけれど、姉は「私の」だと言って触らせてくれなかった。
「貸して」というのが嫌で、姉がいない時にこっそりと回していた。
自分が欲しかったものを押しつけても仕方がないけれど、
買ってやると言うと、チビ子はえらく喜んで、こんな手紙をくれた。
「おかあさん
ちきゅうかってくれるの
ありがとう」
さすがに地球は買えないよ、と笑うと「まちがえた!」と、慌てて書き直そうとした。
でもこの手紙は大切に取っておきたいから、そのままでいいよ。
ほんもののちきゅうは誰のものでもないけれど、
この小さな地球。
これは、チビ子だけのもの。
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